八尾市立大正中学校でAI教職員研修を行いました

2026年8月21日、大阪府八尾市立大正中学校にて、教職員向けAI活用研修を実施しました。同中学校の教員28名に加え、近隣の小学校(校名非公開)の教員12名も参加し、合計40名が2時間のハンズオン形式で受講しました。私たちが社会貢献活動として無償で提供している、教職員向けAIセミナーの一環です。

なぜ無償で教職員向け研修を行うのか
私たちは、社会貢献活動の一環として、公立・私立を問わず教育現場へのAI研修を無償で提供しています。生徒たちは日常的にAIを使いこなしていく一方で、多忙な先生方がAIを学び、使いこなす時間は限られています。生徒たちと向き合う先生方にこそAIの知識と、校務を効率化する具体的な手段が必要だという考えのもと、関西の中小企業向けに培ってきたAI導入支援の知見を教育現場に還元しています。
「学校推奨はCopilot、生徒はChatGPT無料版」というギャップに合わせた設計
八尾市の校務用パソコンではCopilotの利用が推奨されています。そのため当初は先生方もCopilotに慣れており、全く触れたことがないという方は少ない状況でした。一方、当日扱ったデータでは、中学生の77.0%、高校生の78.7%が普段から生成AIを使っており、その多くはChatGPTの無料版です。学校が推奨するツールと、生徒が実際に使っているツールにズレがある。この前提に立ち、今回の研修は生徒の実態に近いChatGPT無料版を軸に組み立てました。
Copilotの中身はChatGPTと同じGPTエンジンのため、当日配布したプロンプトは校務用Copilotでもそのまま動作します。使うツールの違いより、生徒の実態に即した「中身」を優先しました。
研修の内容
前半:生徒のAI利用のリアル
前半は、生徒たちが実際にAIをどう使っているかを、先生方自身の手で体験してもらう時間にしました。最新事例を講師が一方的に伝えるだけでなく、「週10分、3分でわかる」調べ方そのものをお渡しし、日々変化する生徒たちを取り巻くAI事情を先生方自身が今後も追いかけ続けられるようにしました。

- 数学プリントを写真で撮るだけで、途中式つきの解答が5秒で出る「宿題ハック」の体験
- AI判定ツールをすり抜ける「ゆらぎリライト」の仕組み
- 生徒がAIを相手に議論の練習をする「道徳AIクラスメート」のポジティブな活用例
- 警察庁が2026年8月3日に公表した性的ディープフェイク事案(2026年上半期123件、被害者の9割超が中高生)などの大人の盲点
- 週10分、生徒たちを取り巻く生成AIの最新ニュースを検索して3項目にまとめさせるプロンプトなど、情報を追いかけ続けるための具体的な調べ方
後半:校務効率化とAI秘書づくり
後半はAIのハルシネーションや精度のばらつき(AIガチャ)といった基礎知識を押さえたうえで、実際の校務にそのまま使える実習を行いました。

- スマホに吹き込んだ雑なメモから、保護者向け連絡お便りを一瞬で作る
- 行事・授業の写真1枚から学級通信コラムを自動生成する
- 公用文ふうの長文通知PDFを3分で要点3つに要約する
- ChatGPTのプロジェクト機能を使い、指示を一度登録するだけで通知表所見や定期テスト一式を一括生成する「AI秘書」をつくる
なお、事前のご依頼は「初級者向け」でしたが、実際には参加された先生方の多くが日常的にAIに触れた経験をお持ちでした。当日は基礎の説明にとどまらず、通知表所見の一括生成や定期テストの自動作成といった、より実践的な実習を厚めに扱う形で進行しました。
参加された先生方の声
「AI活用と聞いてかなり難しい話だと思っていましたが、今回のセミナーがとても分かりやすく、明日からすぐに使えそうだと思えました」
「多くの実習を用意していただき、実際に自分で操作しながら学べたのがよかったです」
「2時間でたくさんのことを伝えていただき助かりました。表面的なことだけでなく、深いところまで教えていただいたのが良かったです」
まとめ
AIは、先生方の時間を取り戻し、校務の質も上げられるツールです。生徒たちがAIを使いこなす時代に、教える側が置いていかれないための第一歩として、今回のような研修を今後も公立・私立を問わず提供していきます。
教職員向けAI研修について
私たちは2024年から本格化したAI事業で、関西の中小企業を中心に延べ1,100名超・660社超(2026年8月時点)にAI研修を実施してきました(満足度88%)。この知見を教育現場向けにアレンジし、小学校・中学校・高等学校・学習塾の教職員様向けに、AI研修セミナーを無償で提供しています。詳しい対象・内容は教員向けAI研修のご案内ページをご覧ください。
※本記事に掲載している写真・図解は、内容を説明するためのイメージです。
参考資料・データ出典
- ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査」(2026年7月28日公表・中学生200名/高校生800名)
- 警察庁公表資料(2026年8月3日公表)
- KKT熊本県民テレビ「news every.くまもと」(2025年5月13日放送)
- マイナビ「2027年卒 大学生キャリア意向調査4月<就活生のAI利用について>」(2026年5月公表・n=1,258)
