高齢者向けAI音声会話「ひなたバディ」を日本認知症予防協会と共同開発

ボタンをひとつ押すとAIの方から話しかけてくれ、文字入力や複雑な画面操作なしに、声だけで会話が完結します。
正式リリースに先立ち、サービスを一緒に育てるモニター(20名・選考制、2026年10月〜12月)の募集が始まっています。
2026年9月15日、一般社団法人日本認知症予防協会(大阪市、代表理事:佐々木 誠)と当社は、「ひなたバディ」の共同開発を発表し、あわせてモニターの募集を開始しました。発表の全文は、PR TIMESに掲載したプレスリリースをご覧ください。
→ プレスリリース:日本認知症予防協会、高齢者向けAI音声会話サービス『ひなたバディ』を株式会社ウェスタナと共同開発──モニター募集を開始(PR TIMES)

発表の概要
「ひなたバディ」は、一般社団法人日本認知症予防協会と当社が共同開発した、高齢者向けのAI音声会話サービスです。協会が認知症予防に関する研究知見の監修を、当社がAI・システム開発を担当しました。
今回の発表は正式リリースではなく、それに先立つモニター募集の開始です。正式リリースの時期および料金は未定で、決定次第の案内となります。募集の概要は本記事の後半にまとめました。
どのようなサービスか
ひなたバディは、ボタンをひとつ押すと、AIの方から声で話しかけてくれる高齢者向けの音声会話サービスです。
ボタンをひとつ押すだけ。あとはAIの方から話しかける
多くのAIサービスは、利用者が文字を入力するところから会話が始まります。ひなたバディはこの順序を逆にしました。アプリを起動してボタンをタップすると、AIの方から声をかけてくれます。会話が途切れたときもAIが自然に次の話題を振るため、「何を話せばいいか分からない」という戸惑いがありません。話し相手となるAIキャラクターは3人おり、GoogleのAI音声技術によって、電話のように自然な双方向の会話ができます。
認知症予防の研究知見が、会話の土台にある
日本認知症予防協会の監修のもと、回想法、運動、社会参加、食事など、認知症予防に関する研究知見を会話の設計に反映しています。AIが「認知症の専門家」のように振る舞うのではなく、日常会話のなかに予防につながる話題を自然に織り交ぜる、という考え方です。
離れて暮らす家族が「今日の様子」を確認できる
利用者本人の画面とは別に、家族向けのダッシュボードがあります。AIが会話の内容を分析し、その日の会話の雰囲気やよく話していた話題、気になる点を家族に伝えます。過去30日分の会話の傾向もカレンダー形式で確認できます。
開発の背景
厚生労働省が2024年に公表した将来推計によれば、2025年時点の認知症高齢者は約472万人。一方、65歳以上の単独世帯は約933万世帯にのぼります(2025年 国民生活基礎調査)。人との会話や交流の機会が限られる高齢者は少なくありません。
国立長寿医療研究センターなどの研究グループが約1万4千人を9年以上追跡した調査では、社会的なつながりを多く持つ高齢者は、認知症の発症リスクが最大46%低いことが示されています。日常のなかに会話の機会をつくる手段のひとつとして開発したのが、ひなたバディです。
※本記事で紹介する研究知見は、社会的なつながりや活動全般と認知症リスクに関する既存の学術研究に基づくものであり、ひなたバディの利用による認知症予防効果を証明するものではありません。
当社が開発を担当した部分
共同開発における当社の担当は、AI・システム開発です。今回のサービスで当社が構築した主なものは、次の3つです。
- GoogleのAI音声技術を用いた、電話のように自然なリアルタイム音声会話
- AIの側から話しかけ、会話が途切れたときには自然に話題を振る会話制御
- 会話の内容を分析し、離れて暮らす家族に「今日の様子」として届けるダッシュボード
もうひとつ、共同開発ならではの部分が、認知症予防に対してAIをどう振る舞わせるかという設計です。協会の監修による研究知見をAIの会話に落とし込むにあたり、当社は2つの方針を一貫させました。
1. 操作を極力なくす
覚えることが多いサービスは、高齢の利用者にとって、それだけで使われなくなる理由になります。ひなたバディでは、起動してボタンを押す以外の操作を求めない構成にし、「使い方を覚える」段階をできる限りなくしました。
2. AIを専門家として振る舞わせない
ひなたバディのAIは、医療的な助言をしません。健康や症状に関する相談が出た場合には、専門機関への相談を促すように会話を設計しています。
私たちは、AIが何にでも答えることよりも、答えない領域をはっきりさせることを優先しました。あくまで日々の会話の相手であり、診断や治療の代わりではない。この線引きが、高齢者に向けたAIサービスには必要だと考えています。
「ひなたバディ」という名称について
「ひなた」は、日向ぼっこのようなあたたかい時間の情景から。「バディ」は、見守る側と見守られる側ではなく、対等な相棒でありたいという考えからです。
また、症状や衰えを想起させる語は、あえて名称に使われていません。
モニター募集の概要(正式リリースに先立つ募集)
正式リリースに先立ち、ひなたバディを日常的に使い、意見・感想を寄せていただけるモニターを募集しています。募集の概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人数 | 20名(応募状況にかかわらず選考のうえ決定) |
| 対象 | 65歳以上の方とそのご家族 |
| 期間 | 2026年10月〜12月の3ヶ月間 |
| 費用 | 無料(通信料は利用者負担) |
| 必要なもの | スマートフォン(iPhone / Android)とインターネット環境 |
| 申し込み | モニター申し込みフォーム |
正式リリースの時期および料金は、決定次第の案内となります。協会の活動については、日本認知症予防協会の公式サイトをご覧ください。
当社のAIシステム開発について
当社は神戸・六甲アイランドを拠点に、関西の中小企業向けのAI導入支援と、AIエージェント・音声AIを含むAIシステム開発を行っています。生活者向けのAIサービスとしては、神戸市のごみ分別に対応したごみ分別AI「ゴミパシャ神戸」を開発・公開してきました。
2026年3月には、中小企業のAI活用支援の現場として、サンテレビの情報番組で特集いただきました。会社の概要や公的認定は、当社についてのページにまとめています。
AIサービスの開発をご検討中の方へ業務向け・生活者向けを問わず、生成AIを使ったシステム開発を行っています。
企画段階のご相談からお受けしています。📞 電話で相談するAIシステム開発の詳細を見る
よくある質問
ひなたバディとはどのようなサービスですか?
ボタンをひとつ押すと、AIの方から声で話しかけてくれる高齢者向けの音声会話サービスです。文字入力や複雑な画面操作は不要で、会話は声だけで完結します。
どこが開発したのですか?
一般社団法人日本認知症予防協会(大阪市、代表理事:佐々木 誠)と株式会社ウェスタナの共同開発です。協会が認知症予防に関する研究知見の監修を、当社がAI・システム開発を担当しました。
モニターに参加するにはどうすればよいですか?
モニター申し込みフォームから申し込めます。募集人数は20名で、応募状況にかかわらず選考のうえ決定されます。対象は65歳以上の方とそのご家族、期間は2026年10月〜12月の3ヶ月間、費用は無料(通信料は利用者負担)です。
正式リリースはいつですか?
未定です。正式リリースの時期および料金は、決定次第の案内となります。
健康や症状について相談できますか?
ひなたバディのAIは医療的な助言を行いません。健康や症状に関する相談が出た場合は、専門機関への相談を促すよう会話を設計しています。
まとめ
- 一般社団法人日本認知症予防協会と当社は、高齢者向けAI音声会話サービス「ひなたバディ」を共同開発し、2026年9月15日に発表しました(当社担当:AI・システム開発)
- ボタンをひとつ押すとAIの方から話しかけてくれ、声だけで会話が完結します
- 正式リリースに先立ち、モニター20名を選考制で募集中です(期間:2026年10月〜12月・無料)
- 正式リリースの時期および料金は、決定次第の案内となります
モニターの申し込みは申し込みフォーム、協会の活動は日本認知症予防協会の公式サイトで確認できます。AIシステム開発に関する当社へのご相談は、お問い合わせフォームで受け付けています。
